過去の作家の息遣い

本を読むと「こんな言葉があったのか」という事に何度も驚かされます。特に漢字は膨大で、全部知る事なんて到底不可能なのではないだろうか、という気がしてきます。
先月読んだ本に「破落戸」という言葉が出てきて、横にルビがふってありました。これは「ならずもの」と読むのだそうです。この言葉は「ならずもの」の他にも「ごろつき」とも読めるのだそうですが、難解ですね。文豪の作品を読むとルビがふっていなければ読めない漢字が多々あります。ルビがふってあっても意味の分からないものもありますし、江戸時代の作家にもなると、その文章はチンプンカンプンです。曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」は岩波書店から出版されているのを読んだのですが、とても骨が折れました。すごく面白いのですが。明治時代、大正時代の作家でも読むのがとても大変なのだから、江戸時代にもなると風俗も土地も違うので読み解くのは尋常ではありません。しかし、文章のテンポと描写の凄みや迫力が素晴らしいのです。これはなかなか現代の作家にはだせないものなのではないでしょうか。テンポと言えば、夏目漱石の「草枕」の冒頭は絶技に近く、何度も口ずさみたくなります。考えれば、当時や昭和の初期はパソコンなるものはなく、全て手書きをし、分からないことは辞書や文献を漁るか直接知識人に聞くことしか手段がないのですから、その膨大な知識量や活力には頭の下がる思いです。
今では簡単に調べられる事が、当時はどれほど大変だった事か。考えれば考えるほど、名作の凄さに、古い時代の作家の息遣いに尊敬の念を抱いてやみません。

サイン会の幸福

作家さんのサイン会やイベントに参加したことのある本好きさんは多いのではないでしょうか。私もよく行きます。特に好きなのが、対談で、小さいカフェを貸し切って開催されたりします。ワンドリンク制で参加費がとても安いんです。安いのに、濃厚な時間が過ごせるのです。作家さんは文章を書くことを生業としています。一つの物語を書ききる事はとても大変なことです。物語は一本の線です。起伏はありますが、その主張はぶれることがないんです。だからこそ、語る言葉にも信念がこもっています。作品を書く上で題材にするものをこれでもかというまで調べてきているから、知識量も豊富で、ユーモアがあります。
それに、サイン会やイベントは、なかなか会えない作家さんとの距離がとても近くなります。本でしか関われたかった作家さんが眼の前で喋っているのです。たまらない興奮です。たいてい、こういうイベントが開催されるのは新刊を出した時なので、新しい本に作家さん自らサインをして貰えるのです。しかも、眼の前でです。これは、もう、たまらないですね。本に自分の名前も作家さんのその手で書いてくれるんです。一言二言、話も出来たりもします。この時に何て言うか考えると緊張しますが、幸せな時間です。本人を眼の前にすると、どうしてもあがってしまうのですが。「ファンです」「小説好きです」「これからも書いてください」言いたい言葉はもっともっと深いのに、結局これしか言えなかったりします。だけど、それに対して「ありがとう」と言ってもらえるのです。作家さんによっては握手もしてくれます。そうして手に入れたサイン本は大切な本を置く棚に飾っておくのです。辛い時、開いてサインのところを見れば、頑張ろうと思えます。そしてまた、作家さんのイベントやサイン会をチェックし、参加するのです。何度も行けば覚えてもらえます。本がぐっと近くなるのです。
思い出すだけで、たまらない思い出です。

カバーをかけますか?という素敵な言葉

「カバーをかけますか?」書店で本を買った時に店員さんからかけられるこの言葉、私はとても好きです。店員さんが自らの手で私の選んだ本にカバーをかけてくれるのです。今は当たり前の光景かもしれません。けれど、これはサービスです。わざわざ一冊ずつプロのやり方で包んでくれるのです。私は店員さんがカバーをしてくれる時の手つきや眼元をよく観察します。
言いすぎかもしれませんが、まるで我が子を眼の前で慈しんで産湯に入れてくれるような、そんな感覚になります。私の大切な本をなるべく傷つかないように包装してくれるのです。私はその瞬間、本屋の店員さんに心から感謝を述べます。「ありがとう」口では軽く、心の中ではありったけの気持ちを込めて。
カバーはたいてい店のロゴが入っています。後で、ああ、これはあのお店で買ったのだ。と、思い出したりもします。本を我が子のように可愛がる本好きはきっと、本を手に入れるまでの一連の流れを覚えているに違いありません。たまに、何かのキャンペーンでいつもとは違う種類のカバーがあったりします。「どちらにしますか?」もちろん、選ぶのはキャンペーン中のカバーです。キャンペーン中のカバーが数種類ある場合、カバーの種類の数に合わせて買う本を増やしたりしてしまいます。本末転倒ですが、これはこれでとても楽しいです。
一生懸命働いたお金を出して買った愛しい本です。なるべく大切にしてあげたいですし、大切に読みたいです。「カバーをかけますか?」やはりこの言葉は素晴らしい言葉です。

通販カタログも紙媒体で

通信販売の良いところは、何と言っても好きな時に自分の部屋に居ながらでもゆっくりと商品を選べることだと思うんです。現代人は生活スタイルが多様化しているので、「ゆっくりできる時間」というのも本当に人それぞれになっています。
「アフター5」という言葉がありますが、すでに死語となってしまっているのではないかと思うくらいです。通信販売は、今や紙媒のカタログ通販からWEBへとその媒体を移動しつつあります。24時間営業のWEBショップは、従来のカタログよりもさらに画像が多く、インターネット上での注文方法はさらに簡単に便利になっていて、利用者の購買欲をそそる仕組みになっていますよね。
私も、通販が大好きなんです。利用する機会も多くて、WEBショップも多く使いますが、商品を眺めるのはほどんどがカタログです。いまどき、電話帳のように分厚いカタログなんてあるの?と思われる人もいらっしゃるかもしれません。それが、けっこう存在しているんですよ。本屋さんへ行っても、レジの近くに無料で置いてあるときがあります。確かに、WEBショップよりは画像も少ないので、大事なものを買うときにはためらうことも多いでしょう。でも、パソコン画面と違って目が痛くならないし、ページを順番通りではなくパラパラと何気なくめくっている時間も、良い気分転換になります。
単なる商品紹介の写真なのに、物語性のあるものもあり、思わず購入してしまうそうになることも…。そんなとき、紙のカタログであれば、ワンクリックで購入手続きをしないで済みますから、私のような人間には安全だなとも思うのです。

時代の変化で消えゆくもの

昔、妖怪が出てくる小説を読みました。文化が発展し時代が変わっていく中で、妖怪たちは住む場所をなくし、闇の中へと入っていくという話でした。そして最近、その本とは関係のない作品で出てきた別の妖怪も、同じようなことを言っていました。曰く、今は自分達が住んでいい時代ではないということです。色々なものが発展し、便利になっていく世の中。でもそうして消えて行くものもあるということは、忘れがちです。新しいものに目が向いて、古いものには目が向かないからです。でも、長い時代愛用されているものにこそ、本当は価値があるのかもしれないとも思います。詰まっている歴史と思い出は、お金には変えられませんもの。我が家で一番古いものは……と考えて、ああ、自分達か、と思いました。住んでいる家族の年齢以上のものはないことに気付いたとも言います。家族、大事にしなくてはいけませんね。どこかにしまってあるアルバムを発掘して、眺めてみようかという気持ちになりました。でもきっと押入れの奥とかにあって、すっかり色が変わっていたりするんでしょうね。色とか形は覚えていますが、もう何年も見ていません。写真も今はパソコン管理なのでしょうが……本当に、時代は変わるものです。

巡る情けと巡る時代

情けは人の為ならずという言葉があります。昔これを「人の為にならないから、情けをかけてはいけない」という風に間違えて覚える人が多いから、気を付けるようにと言われました。本来は、情けはまわりまわって自分にまわってくるという意味ですよね。でも言葉は時代とともに変化をします。例えば「ら抜き言葉」や、インターネットで使うような言葉。若い子が使う短縮した言葉などは、もう魔法のようです。今の時代の会話は、過去の時代のどのあたりの人までがわかるのでしょうか。過去の作品を読むと難解さに悩むこともありますから、その反対だって然りでしょう。私より年上の知り合いの方は、娘や息子が使う言葉は、もう意味がわからないと言っていました。お母さん知らないの?とからかわれるようです。世代が違うと文化も違うんだなあと実感しました。私もいつかは、最近の若い子は……なんていうようになるのでしょうか。そして逆に年下の子からは、これだからおばさんは……なんて言われたりして。でも温故知新という言葉もあります。古いものの中にも、大切なものあるもの。それは若い世代の子にも、伝えていかないといけませんよね。若い子の方には、ぜひ豊かな感受性で受け止めて欲しいものです。

ミニほうきせっとはとっても便利

気がつかないうちになんだか汚れてしまう部屋。なるべくこまめに掃くようにしています。掃除機を持ってきてかけるとなるとなんだかめんどくさく感じてしまい、ついついおざなりになってしまいがちです。なのでミニほうきとミニちりとりがすぐ手の届く所においてあります。お菓子を食べた時に出る食べカスとか、紙をちぎった時に出るゴミくずなど、意外と目に付く物もゴミとなって床に落ちていきます。掃除機だと動かさなくてはいけないテーブルや、本棚の隅っこなどもミニほうきとミニちりとりならささっとはけて便利です。小さいゴミならまぁいいかと気にせず捨てがちですが、積もり積もると結構な量になります。外でも家でも、ポイ捨てはしません。今日もついさっき、雑誌を眺めながらお菓子を食べていたんですが、気がつくとカスがちらほら。なのでミニほうきセットで10秒もあれば綺麗になりました。手の届かない所にあるとついめんどくさくなってあとでいいや、また今度掃除する時までいいかと後回しになってしまって結局どんどん汚くなってしまうので、目に付いたら綺麗にする、が最近のモットーです(たいしたモットーではありませんが)。家が綺麗だと、突然の来客にも対応できてあたふたしなくてすみます。でもたまにはしっかり掃除機でお掃除もしますよ。

紙と電子で二重に貢ぐ

普及しているスマートホンや携帯ゲームは、大人も子供も大好きですね。先日夜に買い物に出たら、子供用カートに乗っている男の子が、携帯ゲームをしていました。あんな小さい子もするのかと驚きました。そんな機械ものでも、絵本が読むことができます。中には音読機能があるものがあったり、絵が動いたりもするそうですよ。まるでテレビですね。しかしその絵本、眠る前の子供にはよくないのだとか。画面が明るすぎるのだそうです。そう言えば大人でも、就寝前の一時間は携帯やパソコンを見ないほうが良く眠れると言いますものね。便利な世の中だけれど、便利さに伴う不便もあるのだなあと思いました。ただ、親の手が離せないときはその手のおもちゃが便利……ではあるんですよね。大人ですら紙の本を読まなくなっているという昨今。子供ばかりに紙の本を読ませるのは難しいでしょう。子供は大人の真似をしたがりますから。本当に難しい問題です。どちらも併用というのが一番いいやり方でしょうか。だってどちらにも良いところがあるんですもの。でも最近聞いたのは、電子版で買っても結局紙の本も買ってしまうというパターンですね。二重に貢いでるの、と言っているのを聞いて、笑ってしまいました。

取り違いから始まった

先日、母が「ごめん!」と部屋に入ってきました。朝の九時過ぎのことです。「今日もう歯磨きしちゃった?」というので「したけど、なんで?」と返すと「昨日、間違えてあんたの歯磨きで歯、磨いちゃったんだよ。言うの忘れてた!」と。歯ブラシの共有は親子でも絶対アウトですよね。でも私は、歯磨きセットは自室に持ち帰ります。結局、母は私の物ではなく、別の家族の物と間違えたことが発覚しました。まったく、どうして自分の物を間違えるのか。少々呆れたのですが、昔、私も似たような経験をしたことを思いだしました。靴です。病院の入口で靴を脱いだ際に、別の方の同じようなものと間違えたんです。後に病院に申告して取り替えてもらったんですが、あれは恥ずかしかったですね。それと、買ったばかりの本に書店でつけてくれるカバーをつけて置いていたら、友達の同じくカバー付きの本と間違えて持ち帰ってしまったこともあります。あのときはあせりました。だって友達が、私の読んでいた本を持ち帰ったということですもの。ああ、人に見られても平気なものでよかったと……ほら、人によって苦手なジャンルもありますから。ちなみにお互いライトノベルで、これがきっかけでその本を貸し借りするようになりました。

仕事の合間に雑誌を読んで

今日は朝の三時半に目が覚めてしまったので、頭がぼーっとしています。昼寝したかったけれど、そんな時間はとることができず。会社が休みなのに、ひたすら持ち帰った仕事をしています。どうして持ち帰ってまで仕事を、と思ったりもしますが、どうせやらなければいけないこと。好きな音楽を聴きながらパソコンに向かっていました。そしてちょうど飽きてきた頃、ネットで頼んだ雑誌が届いて一気にご機嫌になりました。ちょっとくらい休憩してもいいよね、とおやつを片手に雑誌をペラペラ。わたしは雑誌を読むときは、基本的にまずは「見て」その後「読む」という流れです。最初に「こんなことが書いてあるんだ」という全体像を把握して、気になる記事をじっくり読むということです。隅から隅まで、昔は読んでたんですけどね、今はなかなかその時間をとるのが難しいんですよ、雑誌は次々出ますから。新聞と同じ読み方ですね。それにしても、ちょっと休憩のつもりが、雑誌が面白すぎて長くなってしまいました。また仕事にとりかからなければ。「人生忙しいときは長くは続かないから、やれるときはやりなさい」かつてかかりつけのお医者さんに言われました。その先生は、毎日夜遅くまで予約の患者さんを見てくれる評判の方です。

ケータイ小説の大きな魅力はずばり、「時間も場所も問わず読みたいだけ読める事」だと思います。私は現に、電車の中や炊事の後、寝る前などで読み進めています。特に旦那さんが構ってくれない時なんかは・・・。